TPOに合わせて楽しむ筆文字
書遊庵・澄月です
自筆文字にコンプレックスを感じている日本人が多いという事に対して、いかにも日本人らしい感性だと思う一方で、非常にもったいないと思っています
文字を書く時に筆を使うという文化を持ちあわせている国は少なく、後世に伝えたい貴重な文化です
また、書は人なりと言われるほど個性を主張出来るアイテムであるにも関わらず、悪筆にコンプレックスを持ち、自筆文字から遠ざかるというのは、本当にもったいないことだと思います
ご先祖様たちが紙や筆を用い文字を書き、その流麗さや力強さを楽しみ、その技術を競い、その美を楽しんだ書道
詫び寂びや儚さを感じることができる細やかな感受性を持つ日本人が育てた書という文化を楽しむ方が1人でも増えるとよいな・・・と思います
今回は、きりっとした公的文書などに使われる文字(小学校で習うような文字)と、親書などに使われる文字(続け文字)を書き分けてみます
見比べてみると、文字の形は角ばっている右側に対し、左側は丸みを帯びています線を見比べると、右側はそれぞれの線が独立しているのに対し、左側は次の画(線)へとつながっています
他にも、筆の入り方や、留め方に違いがあります
一本の筆ペンで書き分けることができ、読む人に書いた人をイメージさせることが出来ます
書遊庵では筆文字のオーダーだけでなく、筆文字の良さに触れて貰い楽しんでいただけるよう、筆ペン教室も開催しています